勝嚴寺にとっての【おえ式】とは?

御会式(おえしき)とは、日蓮大聖人のご命日に、その偉業と威徳を讃え、恩に報いることを目的にしたお祭りです。

大聖人は山梨の身延から故郷の千葉県小湊に向かう途中、現在の東京の池上付近でお亡くなりになりました。現在、その場所には日蓮宗の大本山・池上本門寺があります。

この日、季節はずれの桜が咲いたという故事から、東京池上では古くから、桜の花を模した万灯がたくさん行列をつくり、纏(まとい)と太鼓がそのあいだを練り歩くのがこの季節の風物詩になっています。

もちろん御会式は全国の日蓮宗寺院ならどこでも必ずやっていますが、最近、池上で始まった纏い太鼓が全国に飛び火して各地で盛り上がりを見せています。九州でもっとも纏い太鼓が盛り上がっているのは、日蓮大聖人御真骨分安の本佛寺(福岡県うきは市吉井町)です。

さて、日蓮宗は身延山を総本山とし、全国に12の大本山、48の本山があります。

本山はだいたい大聖人の活躍された場所にあることが多いため、鎌倉や佐渡、千葉あたりに半分以上が集中し、九州には本山はひとつしかありません。
たしかに本佛寺は九州最大規模のお寺ですが、実は九州本山ではないのです。

では、九州本山はどこにあるのかというと、佐賀の小城にあるのです。

小城町には、松尾山光勝寺という由緒ある本山があります。この松尾山の御会式は11月12日に行われます。さらに、この松尾の御会式の万灯行列の出発点は、昔から勝厳寺なのです。

子供心に、御会式って出店も並ぶ大きなお祭りなんだと思っていました。しかし、時代とともに小城町の商店街は活気を失い、それに同調したように松尾の御会式もみるみる参拝者が減り、万灯の数も減り、行列も短くなってきました。

そこで、もう一度地元小城の御会式に活気を与えるべく、本佛寺のお祭りに学び、今1度往年の盛り上がりを復活させようと思っております。

勝嚴寺最大のイベント 【 おえ式のみこし行列 】

11月12日(水)はひと月遅れの日蓮大聖人の御遠忌の御逮夜(前夜祭)になります。

小城町の鎮西本山、松尾山光勝寺では、勝嚴寺所蔵の日蓮大聖人直筆の御曼荼羅御本尊をお迎えしての御逮夜大法要が行われます。
その行事参加のため、勝嚴寺檀信徒の方々に担がれた御曼荼羅お輿一行と、行列参加のうちわ太鼓隊の方々によって、夕方より御登山の儀が行われます。

勝嚴寺の檀家でない方もふるってご参加ください。

夕方五時半 勝嚴寺出発

当山──大寺・役場西──甲柳──仁俣── 土生──県道小城牛津線──甘木 ──小城駅前──八頭司橘羊羹休憩(6時50分到着予定)

仕事等の都合で5時半の勝嚴寺出発に間に合わない方も、7時に八頭司へ直接お越しください。

夜7時 八頭司羊羹前再出発 ここからは他の寺の万燈籠一行も加わり、日蓮宗青年会行脚隊先導で、南無妙法蓮華経のお題目の大合唱の中、小城町中を通り、松尾山へ向かいます。

夜7時45分  松尾山光勝寺到着 本堂前で松尾山貫首猊下のお迎えを受け、日親堂(向かっていちばん左の堂宇)より昇堂。

日親堂にて一行は食事をとります。

帰りは迎えのマイクロバスがありますので、そちらにてお帰りください。

なお、輿を担いでいただいた方々には、勝嚴寺にて簡単に汗流しとして一献用意しております。

夜8時30分 高祖日蓮大菩薩御逮夜大法要

勝嚴寺所蔵の日蓮大聖人直筆の大曼荼御本尊を安置して、日蓮宗青年会雅楽部・県内80ヶ寺総出座の大法要です。 御先祖様塔婆供養も受け付けております。総代さんには法要終了まで参列していただいております。時間に都合のつく方は是非一度ご参詣下さい。

あなたも纏太鼓チーム『せどうさ』のメンバーになりませんか?

勝嚴寺には『せどうさ』という纏太鼓チームがあります。

11月12日の勝嚴寺ならびに鎮西本山である松尾山光勝寺の御会式大法要をはじめ、各種のイベントにも積極的に参加します。

練習は、秋の御会式前の数ヶ月間の毎週土曜日に行います。

また、各種イベントから出演要請を受けた場合、直前に出演メンバーで手合わせを行います。

入会方法

入会は随時受付中。『ウチは日蓮宗じゃないから…』。って、関係ありません。
勝嚴寺の檀家じゃなくてもだいじょうぶ。
勝嚴寺事務局で入会申込書に必要事項を記入いただくか、メールにてお申し込みください。

入会金6000円(衣装代として)
年会費2000円 中学生以下の方にはハッピを貸し出しします。

したがって中学生以下の方の入会金はありません。年会費は1000円です。

日蓮宗少年少女行学道場(夏休み子供キャンプ)でのまとい太鼓