『修祓』(しゅうばつ)とは、お祓いを修することで、土地や建物などにつく邪悪なものや穢れたもの、いわゆる『邪気』を除くことをいいます。
法華経による修祓は、これらをちからずくで撃退するのではなく、われらと共に菩提を成ずるべく、佛の道に入らしめるための祈りです。
また、身心につく罪や邪気を祓うことで、われわれの佛道精進を助けます。
お焚き上げ(撥遣淨焚)
12月8日は勝嚴寺の大祭・鬼子母神冬季大祭です。その第二部で撥遣淨焚式(おたきあげ)を行います。古い塔婆、御札、買い換えによる旧仏具、および人形や故人の形見など、簡単にゴミとして捨てられないものを、法華経の供養のもと、魂を抜き浄火に付します。
また、大晦日の夜にも同様に特別撥遣淨焚式を行います。
当日、勝嚴寺におたきあげの品を直接持って来ていただくか、当日来場できない方は郵送でもかまいません。なお、おたきあげ品の預かり期間は11月13日より大晦日までです。
古い仏具、お守り(他の神社仏閣のものでも可)塔婆、形見の品、財布、人形、写真、元彼・元カノからもらったもの、その他、思い出の品全般、すべての迷いと未練を断ち切って処分します。
自動車のお祓い
自動車を購入された際、特に中古車の場合は、前のユーザーや、同乗者の思いがたくさん残っています。
また、ご使用中の車が事故に巻き込まれた場合も、さまざまな因縁を持ち帰っています。
すべて洗い流す意味で、節目となる時には必ずお祓いをして清めましょう。
樹木伐採
人間より長生きをしてきた樹木の生命力は、ひょんな思いつきで処分できるほど軽いものではありません。
人間の都合でその生命を断つわけですから、他の生き物と同じように丁重な供養をして、できうる限りの敬意を注いでから事に当たるようにしましょう。
室宅清め
家に付くさまざまな悪因縁を祓います。家の新築、増改築、購入、貸借、引越しなど、生活に大きな変化がある場合は、その節目ごとにお祓いをしましょう。
また、年に一回、正月・五月・九月の年三回、月に一回等、定期的に家屋の修祓をされることをお勧めします。
井戸埋め
水は全ての生命の源であり、水の有る所には、量の多寡に関わらず必ず水神が宿ります。
井戸を埋める際は、水神に対し、井戸埋めの理由を述べ、これまでの感 謝の意を表します。
これを怠ると、これまで水神様にいただいてきた恩恵を奪われ、突然病気がちになるなどのケースが多く見られます。
新装開店・除幕式等
新たにお店や事務所がオープンしたり、記念碑や銅像などの除幕の場合、落慶の法要を行います。
願主の込めた想いが永くとどまるように、また、法華経に縁をいただいた来場の皆様のご発展も祈念します。
中古・贈答・骨董品のお祓い
以前の所有者の執着や、その他の邪気の悪影響を断じます。
特に、長い歴史があったり、出自の不明確だったりという物品を手に入れた場合は、ご相談ください。
地鎮祭
地鎮祭とは、その土地にまつわる神々と諸霊に、これから土地を利用させてもらう許しを得るための重要な儀式です。
あわせて工事作業の無事と、その土地の居住 者の家運隆昌を祈ります。
建物を建ててしまったら最後、また次に取り壊すまでの何十年という長い期間の一家の命運を左右するものですから、できる限りの準備をし、心を込めて祈りましょう。
◆施主側で準備するもの
・一升紅白重ね餅
・酒一升、塩と米
・五穀
・鯛二尾、乾物(こんぶ等、海のもの)
・野菜盛、果物盛、菓子盛
・線香、香炉、ろうそく、燭台
・小銭少々
・座布団、お盆、お湯飲み、お皿等数量適宜
予算や日程的に揃えられないものがある場合は寺院に相談ください
◆工務店に準備をお願いするもの
・葉付きの青竹四本、荒縄
・浄砂(バケツ1~3杯程度)
・バケツ、くわ、すき
・参加者人数分の椅子、ビニールシート、テント等
・竹切りのこぎり、スコップ等
◆地鎮祭までにしておくこと
・施主が21日間(不可能なら21回)その土地の周囲と中央に塩を撒く
・敷地の中央を調べ、四隅と中央に穴(深さ50~70cm程度)を掘る
・中央の穴の周囲に四本の青竹を立て(一辺が2~4mの正方形)、竹の首に荒縄を巻き付ける
・参詣者席を青竹の南側(土地の形状に応じて適宜変更可)に、祭壇と導師席の分のスペースを空けて設置する
憑きもの落とし
病気やケガの原因を鑑定してみると、何らかの霊的なものが憑依している場合があります。
霊障には大別して死霊・生霊・野狐・厄神・呪詛の五つがあり、早期に退散させねば、さらに他の障害となるものを呼び込んだりして、どんどん抜き差しならない状況に追い込まれていきます。もし霊障が出た場合は、慎重に相手の性質を見極め、再び本人の元に舞い戻らぬよう、得道の上で退散させるように何度も法座を設けます。
一刻も早く当事者が苦しみから解放されるように、家族もみんなで応援してあげましょう。